2017/8/21 ・・・・・・・・・
ファーストシングル『CD』追加プレス決定記念フリーライブ
開場18:30 開演19:00
渋谷DESEO mini with VILLAGE VANGUARD
入場料無料!(D別)


ドッツの『CD』は、三曲をノイズで繋げた72分の1トラック。
リピート再生すると、後半の永遠に続くノイズと最初の曲が繋がり「混沌の中からアイドルが蘇る」という仕掛けがある。
この日のライブはその世界をそのままライブハウスに持ち込んだかのようなステージだった。

フロアに入ると、轟音のノイズが流れる中メンバーがステージに倒れている。
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異様な空気の中、開演時間が近づくにつれ、ノイズが変質していく。
ノイズに脈打つ鼓動音が混ざり、やがて鼓動音だけが場を支配する。
音が次第に変わりメンバーが立ち上がる。
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まるでいま目を覚ましたような、そんな演技をしながら、流れるように始まる代表曲『スライド』
舞台を見ているかのような一連の流れが美しすぎて言葉を失ってしまった。
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『スライド』から繋がるアンビエントの中で、まるでメンバーの普段の日常のような台詞のない演劇に思わず魅入られてしまう。
そのまま自然な流れで『トリニティダイブ』
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『ねぇ』に繋がり最後はまたノイズの中に横たわる。
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開場から数えればたっぷり約一時間を使った贅沢なステージ。
まるで「『CD』を観た」とでも言えるような、今回のCDのコンセプトを忠実に表現した最高のパフォーマンスだった。

その後、TRUSH UPの社長が司会でトークコーナーへ。
「最初はわーすたさんみたいな可愛いアイドルをするつもりで集まった。
 正月頃はやらされることが本当に嫌で逃げ出したこともあった。
 それが今は洗脳されてしまい、どうしたらもっと面白いか考えるようになってしまった。」
「もう、戻れない」(サイダーの歌詞風に)
「運営はサイコパス。あのひとたちの考えてることを理解できたことが一度もない。
 それでも、このひとたちについていったらきっと面白いだろうなという信頼はある。」
みたいなネタを挟みながらも、運営とメンバーが一つの方向を向いているのが伝わってきて良かった。

いわゆるリリースイベントは、店舗のスペースで4-5曲やって握手会やって終わり、という定型化されたものが主流になってしまっているが、ドッツのようにどうしたら自分たちを伝えられるか工夫に工夫を重ねられるグループは本当に追っかけていて楽しい。
本当に素晴らしいイベントだった。
今はドッツが一番面白いよ。